非接触式温度計センサーのメリットとデメリット

温度計センサーを大きく分けると接触式と非接触式の2種類があり、両者はメリットとデメリットが異なります。空港や公共施設の入口などで触れることなく測定ができる体温計が設置されているケースがありますが、これも非接触式の温度計センサーが内蔵されています。非接触式の温度計センサーは空間に放射される赤外線を測定することで、対象物に触れることなく温度の情報を得ることができるという仕組みです。非接触式温度計センサーのメリットですが、対象物に触れる必要がないので衛生的である・応答速度に優れている・動いている物体でも瞬時に測定できる・極低温または超高温の物体でも温度を知ることができる・微小な物体や熱容量が小さなものでも測定が可能である、などが挙げられます。

対象物に触れる必要がないので離れた場所でも測定が可能で、体温計であれば人の肌に接触ことなく計測ができます。離れた場所でも測定ができるので、極低温または超高温が原因で素子が破壊される心配もありません。非接触式温度計センサーのデメリットですが、対象物が研磨された金属だと誤差が大きくなる・物体の表面の温度情報しか得られない、などが挙げられます。研磨された金属は周囲の赤外線を反射するため、実際の温度よりも高く表示されてしまう恐れがあります。

同じ温度でも対象物の色や光の反射率によって放出される赤外線の強度に違いが出てしまうことがあるので、接触式と比べると誤差が大きくなってしまう恐れがあるので注意が必要です。

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