医療分野における温度管理

食品を扱う業種をメインとして温度管理が必要な分野は色々ありますが、実はこれは医療分野でも行われる仕事です。医療の場においても、薬品を常に適切な温度に保っておかなければならないため温度管理システムの導入が進んでいます。これまでは薬局の担当の職員等が直接薬品保管庫の温度計を目で見て記録をつけていくというやり方が中心的でしたが、現在ではそれらの記録をよりしっかり意識的に残さなければならない風潮が生まれてきたため、大病院を中心にIoTの仕組みを使った温度管理システムの構築がなされています。IoTを使った温度管理システムでは、病院内に温度センサーが点在していて、それらが温度を観測し、そのデータが無線によって一箇所に集められるという方法が取られており、このときの無線は無線LANではなく、920MHz帯無線が使用されており、このためにそのフロアにおいてのみならず上下階への通信も可能になるようになっているのです。

観測している温度のデータについては、管理の履歴も確認出来る機能がありますし、何か異変が起こったときはその場所から管理者へとメールが送信される仕組みになっているため、問題への速やかな対応をすることが出来ます。このようなIoTに基づく温度管理システムの構築は、有線の配線工事を伴うシステム導入と比較して院内にいる患者に負担を掛けずに行えることに加え、初期費用を抑え目に出来る可能性があるので、病院において適した方法と言えるのではないでしょうか。

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